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  1. 【AIR】ポイントは壁内結露対策。

    2014.03.10 (月)

    こんにちは。
    FPホーム広報担当より
    新しい住まいの考え方「AIR」についてご説明させていただきます。
     
    前回までにお伝えした「調湿」というロジックの
    危険性や問題点、どのようにそれを解決したのかを
    ご説明させていただきたいと思います。
     
    そもそも、なぜ最近の住宅は冬に乾燥するのでしょうか?
     
    もちろん外気温が低いため大気中に含まれる水蒸気量が低いこと、
    そしてその空気を暖めるために乾燥を助長してしまうということ
    これらが根本的な理由ではあるのですが
    ある危険性を排除するために設置されている設備機器の
    デメリットとして発生している問題とも言えるのかもしれません。
     
    その設備機器とは「24時間換気システム」です。
    では、なぜ「24時間換気システム」が必要となったのでしょうか?
     
    それは結露を防ぐためです。
     
    なぜ結露を防ぐ必要があったのかというと
    その答えは私たちがお勧めするFPの家の誕生前の住宅について
    お話をする必要があります。
     
    そもそもFPの家は高気密・高断熱を目指し
    性能を均一に、リスクなどの問題が無く住宅を建てられることがメリットなのですが
    FPの家の誕生前の断熱材(グラスウール等)を使用した工法で
    同様の高気密・高断熱住宅を目指した時に結露が起因する問題が発生しました。
     
    それが”壁内結露”です。
     
    壁の内部で空気中の水蒸気が
    外気(冷)と内気(暖)の温度差が起因し水になってしまい
    構造材等の木材の腐食や断熱材の性能劣化などを引き起こすもの。
     
    断熱として一番の効果があるのは空気などの気体であり
    空気などを留めることができる素材を断熱材と一般的には言われてます。
    今でも主流のグラスウールなどの繊維系断熱材は
    例えていうならばダウンジャケットのようなものです。
     
    ただ、この繊維系断熱材は空気を留めることはできるものの
    そもそも空気が移動できる断熱材であり
    分かりやすく言えば、空気が移動できるということは温度の移動もできる状態となります。
    そのため壁内結露の発生が発生しやすい断熱材といえます。
     
    この繊維系断熱材こそが
    当初の高気密、高断熱住宅に使用されていた断熱材であり
    今も主流の断熱材なのです。
     
    その他、隙間などがあればその隙間の空気が内外の温度差を起因とし
    同様に結露が発生する可能性があるのです。
     
    そして、もしその繊維系断熱材や隙間に水蒸気が多く含まれた空気が
    入り込んでしまったら更に結露を発生させる可能性を高くしてしまいます。
    一般的には7℃前後の温度差が生まれると結露が始まると言われてますが
    水蒸気量が多ければ多いほど水と変化する量も増えるのです。
     
    これらの結果、高気密・高断熱の住宅は壁の中で結露を発生させてしまい
    結果として住宅そのものの寿命も短くしてしまったのです。
     
    この問題を排除するためにFPの家が開発されたのですが
    それは”壁内の空気(温度)の移動が少ない断熱材”であること、
    隙間を少なくすることが可能であること、
    そして大工などの施工技術のレベル差に左右されないことなどを
    重視されて造られた工法なのです。
    またそもそもウレタンは水に強くいため
    FPの家は断熱材の内部について「無結露保証50年保証」がお約束しており
    更に壁の結露が起きるリスクを減らすことができました。
     
    FPの家

    ただこの工法は私たちFPの家グループだけのものであり
    業界的には結露のメカニズムを考慮し
    そもそも結露の原因となる水蒸気(湿度)を屋外に排出する解決方法がメインとなり
    今の義務化にも繋がっているのです。
     
    また高気密・高断熱化が進むにつれ暖房形態も様変わりし
    FF式暖房機やオール電化など燃焼時に発生する水蒸気を屋外に排出し
    かつ昔のストーブのようにヤカンを上において沸かすなどのこともなくなりました。
      
    それらのような結露の防止のために
    水蒸気(湿度)は住宅にとっての敵と位置づけられ
    冬の室内から水蒸気がどんどん屋外に排出され
    乾燥状態が当たり前のようになってしまいました。
     
    これらのことが総合的に乾燥の原因となっていると思われます。
     
    ここまでご説明した上で
    前回までの話を含めてお話をしていくと
     
    冬に「室内を加湿し、湿度を保つ」ということは
    壁内結露が問題となり、住宅の寿命を短くしてしまった
    過去の歴史を繰り返すことになる・・・というリスクがあるのです。
     
    それはそれは、本当に恐ろしいリスク。
    特に今でも主流の繊維系断熱材を使用してしまうと
    そのリスクは排除できません。
    もちろん施工技術や知識などが昔より向上しているので
    絶対に繊維系断熱材で「湿度を保つ」ことを行った場合、壁内結露を起こす!
    とは言い切れませんが、ただ、断熱材の性質上、その可能性はあります。
     
    前回までお話をさせていただいた「調湿」というロジックは
    壁内結露などの重大な問題が起きるリスクが一番少ない「FPの家」だからこそ
    実現することが可能なのです。
    何といっても断熱材内部が「無結露50年保証」です。
     
    FPの家の誕生、歴史こそが
    湿度の恐ろしさを伝えることができ
    そしてその恐ろしい敵を最高の味方とすることができるのです。
     
    それが新しい住宅の考え方「AIR」の全てと言えるのかもしれません。
     
    今日、お話させていただいた「壁内結露」は
    実は冬だけではなく夏にも発生する可能性があるのです。
     
    本州ほどではないにしても
    最近の札幌の夏も高温多湿の状態となっていますので他人事ではありません。
     
    次回は夏の壁内結露のこと
    そして「AIR」の実現のために採用させていただいた
    「デシカホームエア」とFPの家の相性の良さをお伝えしたいと思います。
     
    今日、ブログでご説明させていただいた内容は
    下記でもご確認いただけますのでご一読いただければ幸いです。
     
    【AIR】調湿という発想は>こちら<
    【AIR】DESICA×FPウレタン断熱は>こちら<
    【FPの家】FPの家については>こちら<

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