いつでも、どこでも、春のような住まいを実現するために、最も重要な部分は躯体性能だと考えます。
ご家族と共に長い年数を共に歩んでいく住まいだから、時を経ても変わらない性能が重要です。
新築時も、5年後も、10年後も、ここちよさが変わらない。
そのここちよさは、ご家族の暮らしを支えていく上で、とても心強いものになる。
だから、私たちは徹底的にこだわります。
常春では断熱材として、FPウレタン断熱パネルを標準仕様として採用。
硬質ウレタンは独立気泡構造のため、水分や水蒸気の浸入に対する抵抗が強く、
吸湿による断熱性能の低下がほとんどありません。
17年間使用したモデルハウスを解体し、壁の中を徹底検証した結果、
ほぼ新築時と変わらない性能が維持されていることが証明されました。
熱伝導率0.019の断熱性能を持つ硬質ウレタンフォーム。高い断熱性で結露の最たる原因である室内外の温度差を抑制し、徹底した気密施工と通気層により湿気の侵入をシャットアウト。壁内結露の心配がなく、経年変化も性能劣化も少ない高耐久の証として、ウレタン断熱パネルの素材内部に50年の無結露を保証しています。
ウレタンフォームを注入発泡し高い圧力で木枠と一体成型される、密度と強度の高い硬質ウレタン断熱パネル。断熱材だけではなく外部の力から家を守る構造材の役割も担い、湿気を外部に逃がし腐朽を防止します。壁倍率は片筋かいパネルで5.34倍、たすき掛けパネルで8.08倍。一般的な住宅で使用される壁よりも優れた強度を持つことが実証されました。※FPコーポレーション実験値
「FPの家」のFP軸組工法とは柱と梁で構成された構造体に「FPパネル」を組み込む、独自の工法です。
断熱材としてだけでなく、地震や台風など外部の力から家を守る構造材としての役割も果たしています。
「FPの家」独自の軸組工法。柱と梁にFPパネルを組込み、優れた強度と耐久性を実現しました。断熱性能は繊維系素材(グラスウール)の約2倍。耐久性と耐震性も向上し性能劣化がほとんどみられません。
硬質ウレタンは独立気泡構造のため、水分や水蒸気の侵入に対する抵抗が強く、吸湿による断熱性能の低下がほとんどありません。
また、「FP ウレタン断熱パネル」に用いられている HFO(ハイドロフルオロオレフィン)発泡剤は、独立気泡のセルからの透過性が非常に小さく、熱伝導率の経年変化も小さくなっています。
断熱材そのものの優れた耐水性・防湿性に加えて、外壁下地の内側に設けた通気層が湿気の侵入や対流を防ぎ、壁内結露を防ぎます。
断熱材の性能はそれぞれの素材の熱伝導率によって表されますが、実際に使用される場合には材料の厚さも問題になります。実際の効果を比較する際には、断熱材の厚さを熱伝導率で割った数値である「断熱力(熱抵抗値)」を用います。硬質ウレタンフォームの熱伝導率は0.019W/m・Kであり、FPウレタン断熱壁パネルの標準厚105mmの場合では断熱力が5.5となります。グラスウール100mmに比べ約2 倍もの断熱性能があることがわかります。
FPパネル* | グラスウール (16K) |
吹付 ウレタン |
|
---|---|---|---|
熱伝導率(W/m・K) | 0.019 | 0.045 | 0.034 |
厚さ(mm) | 105 | 100 | 105 |
断熱力/熱抵抗 厚さ(m)÷熱伝導率 |
5.5 | 2.2 | 3.1 |
徹底した気密施工
現場で組み込まれたFPウレタン断熱パネルは、さらに気密テープによって密閉されます。パネルと柱・梁との接合部はもちろん、窓などの開口部にも貼られ、徹底した気密対策が図られます。
全体の気密施工
ダクト配管まわりもウレタン処理
コンセント部もウレタン処理
換気の目的は、余分な湿気、ホコリや臭気などの汚れた空気を室外に排出し、新鮮な空気を取り入れることです。計画換気は、機械によって汚れた空気を排出し、新鮮な空気を必要な分だけ計画的に取り入れる仕組みです。
しかし、換気装置を取り付ければよいというわけではなく、建物自体の気密性が低ければ効率的な換気はできません。気密施工を徹底しているからこそ、「FPの家」では計画換気が有効に機能しています。
例えば、穴のあいたストローではうまく吸い込むことができないように家に隙間があると、室内の空気を計画通りに動かすことができません。つまり、気密性の高さが24時間換気の効果を高めることに大きく影響し、室内環境をクリーンに保つことが可能となるのです。
「FPの家」は四角い魔法びんのような家。
北海道での家づくりの最大の課題は、冬の室内の温かさをいかに逃がさないかということです。
硬質ウレタンで住まい全体がひとつの箱になる「FPの家」。その目に見えない性能は、数値が証明します。
FPホームは全棟気密測定後にお引き渡しをしており、標準で1㎠/㎡以下をお約束しています。2017年現在、FPホームの相当隙間面積平均値は0.37㎠/㎡と高い気密性を実現しています。
UA値の値が小さいほど、
熱の逃げにくい家となります。
省エネルギー基準の改正により、従来使われていたQ値(熱損失係数)に代わる新たな断熱性能の指標として、UA値が導入されました。UA値は、住宅の内と外の温度差が1℃ある場合、建物内部から逃げる1時間あたりの熱量を外皮等の面積の合計で割った値で、躯体を構成する部位の「熱の伝わりやすさ」を表します。数値が小さいほど、断熱性能が良いといえます。
健康的な暮らしには、室内温度差をなくす「断熱性」と「気密性」を高めることがとても重要です。
「FPの家」は、外の温度を室内に入れず、室内の温度を外に逃がさないため、魔法瓶のような役割を果たします。
室内温度差がなくなると、ヒートショック・心筋梗塞・脳卒中などが軽減され、
高齢者や小さなお子様はもちろん、家族全員に優しい家になります。
ヒートショックとは、「家の中の急激な温度差がもたらす身体への悪影響のこと」です。例えば、寒い冬の季節に、暖かい部屋から寒い浴室に入り、熱いお風呂に入るような急激な温度変化は、血圧が大きく変動するため、失神や心筋梗塞、脳梗塞などを起こす恐れがあります。ヒートショックが原因で亡くなる方は、年間1万人以上いると言われています。
全ての部屋の温度ムラをなくすのに重要な役割を果たすのは、「断熱・気密」。「断熱」とは住宅内の熱を逃さず、外の熱を入れないこと。「気密」とは家の隙間をなくし、密閉すること。いくら見た目のデザイン性が高くても断熱性と気密性が低い住宅では壁や天井・床などから逃げる熱が多くなり、調節した室温が知らず知らずに失われ、適温に戻す為に『冷暖房費』がかさむことに。快適な家を目指すなら、「断熱性・気密性」は第一に意識しなければなりません!
例えば、一般住宅で寝室の温度が10℃の場合、寝具の中の温度は約30〜33℃。夜中、トイレや廊下の温度が8℃だとすると、こういった温度差が体に大きな負担を与えます。この状態がヒートショックを誘発し、家庭内死亡の原因の一つとなります。月別の死亡割合は冬に増加し、夏は減少するものの年間約17,000人もの人がヒートショックで死亡しており、過去、約50年間変動がありません。そのような事故を未然に防ぐ為、家全体の温度差を無くし一定のあたたかさを保つことで体への負担は少なく、健康状態も変わってきます。また高断熱による健康改善の効果が改善率として数値にも表れており体温を1℃上げることが健康につながることも実証されています。